桜の木に止まりサクランボを齧るポップ・ウロコインコ


SNSの仲間が、私の動画で鳥が手に降りてくるところがかっこいいと褒めてくれた。

翼を広げたところがいいらしい。

言われてみるとユーチューブやツイッターでは、動画でも静止画でも大抵の鳥は翼を閉じている。インコも鳩も。

確かに飼われている鳥は羽を閉じているのが普通だ。

その人は猫好きだけど、もしくは猫好きなだけに “鳥 = ペットの鳥” ということにとらわれないからか、純粋に「鳥は飛ぶ姿がかっこいい」と言ってくれたお陰で、鳥好きの私が改めてそう気づかせてもらえた。


そこで今まで撮影していたアグアとポップ(うちのオキナインコとウロコインコ)の”フライト”(飛行)と”リコール”(手に戻ってくる)シーンをメインにハイライト動画を編集してみようと思った。

あらかた編集が終わり試写してみると、リコールシーンはアグアばかりでポップがほとんど写っていなかった。

あれ?と思い編集に使ったオリジナルの映像を、各日にちごとに見直してみた。

分かったことは、ポップはフリーフライト中、実際にほとんど私のところに帰ってこないということだった。


アグアは呼べば帰ってくることが多く、遊んでいる途中に呼ばなくても時々私のところに帰ってくる。

ポップは外では呼んでもまず来ないし、自分から来ることもたまにしかない。


ブログ用参照動画 フリーフライト中、対照的なポップとアグア


ポップは家では呼ばなくてもよく甘えに来るが、いつも私の肩に乗り、手を近づけると私の手が届かないように背中に降りて逃げる。

どうしても必要なときは壁に背中を押しあて、背中に廻れないようにして手に乗せる。

家でもこちらから呼ぶときは来ないことの方が多い。

止まり木にいるときも手をさし伸べると大抵逃げる。

拘束されるのを極度に嫌がり、捕まればケージに入れられると思うらしい。

どこを読んでもウロコインコはニギコロをさせてくれる、人にべた慣れするインコと書いてあるのに。


アビアリーに近づくといつもこっち側に来てくれるポップ(右)とアグア(左)

アグアとポップをいっしょに外に放していると、よく通りがかりの人が、

「外で放しても大丈夫って、よほどよく慣れてる(懐いている)んですねえ」

とか、ユーチューブのコメントでも

「信頼関係ができててすごいですね」

と好意的に声を掛けてもらえる。

「はい、ありがとうございます。」

と答えるが、実際はユーチューブで他所のウロコインコを見ながら、よくこんなに懐いてるなと感心してしまう。


フリーフライトの時は、こっちがもう帰りたいのにポップが帰って来ずに大変なことがある。

高い木の上から降りてこず、もしも鷹や隼が来たらと思うと目を離すこともできず、こちらの首の痛さが限界になったり、強い日差しの中延々と待たされ疲労困憊したこともある。

「ポップを連れてこい」とアグアを呼びに行かせて、いっしょに帰ってくることもあるが、ポップが応じないこともよくある。

何度も行かされるアグアももう勘弁してくれという顔をする。


「おい、もう帰るぞ!」

とポップを呼び始めるが、どんどん時間が経っていき終いには

「お願いですから帰らせてください」

と懇願するような気持ちになる。

やっと降りてきてくれたと思えば、今度はケージになかなか戻らないこともよくある。

無理に捕まえて戻すと次回はもっと嫌がって面倒になるので、なだめたりすかしたりするしかない。


こんなヤツでも私のことが大好きなのは確かで、遊び足りたら私のところに戻ってくると分かっている。

ポップも好きなだけ遊んでもおいて帰られることはないと分かっている。

アンフェアだけど信頼関係は成り立っているからフリーフライトできる。


※ フリーフライトのハイライト動画は乞うご期待。


追記: アグアとポップ(オキナインコとウロコインコ)のフリーフライト・ハイライト動画をアップしました。



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オウム・インコのフリーフライト解説

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