セキセイインコをいじめていたウロコインコを、この方法で矯正しました。

(基本)

準備

いじめっ子を手に乗せ、いじめられっ子をパーチやケージの上など、どこかに止まらせます。

重傷になるほど危険な場合はいじめられっ子をケージの中に入れます。

フェンス越し噛まれる危険がある場合は二重網などで対策します。

いじめっ子・いじめられっ子の関係でなく、双方ほぼ同格で仲の悪い場合は、場所はどちらでもいいです。

手順

手に乗ったいじめっ子を、いじめられっ子へゆっくりと近づけます。

ある距離以上に近づいて攻撃的な仕草を見せたら、「だめ!」と言ってまた距離を離します。

数回で、これ以上近づいたら攻撃態勢に入るというだいたいの距離が(あなたが)分かります。

今度はゆっくりいじめっ子を近づけながら攻撃態勢に入る寸前で手を止め、2,3秒待ってからクリッカーを鳴らして、両方のインコにご褒美をやります。(難しかったらとりあえずいじめっ子だけでもいい)

攻撃しようという素振りを見せた時は「だめ!」と言って手を元の位置に戻します。

いじめっこは攻撃しなかったらご褒美をもらえることを割と早く理解します。

これを繰り返しながら、インコ同士の距離を少しずつ短くしていきます。

真横にくっつけても敵意を見せないようになるまで繰り返します。

訓練はこれだけですが、フェンス越しに攻撃しなくなっても、同時放鳥をする前に、さらに念入りに習慣づけてください。

また一度しっかり習慣づけば大丈夫とは思いますが、最初の頃はトレーニングの効果が薄れまた攻撃的になるかも知れないので、くれぐれもしっかり見張ってください。



(応用)

私はまずウロコインコに「チュッ」というキスのような音を出すことをクリッカーで覚えさせました。

私の顔に近づけこちらがチュッと吃音を出して、同じように返した時にクリッカーを鳴らしてご褒美をやります。

これをマスターした後にケージ越しにセキセイインコに近づけて、チュッと言わせるようにしました。

繰り返しているうちにセキセイが愛おしくなったようで、今ではセキセイと遊びたがります。一方セキセイは昔いじめられた記憶が残っているようで警戒していますが、ウロコはなんとか気を引こうとしています。

クリッカーの基本的な使い方