ここ数日、今日の出来事へと続くけっこう重いハプニングが続いておりましたが、記念すべきHPオープン初日なのでまず今日のことを書きます。
時系列が逆になりますが、経緯は後日、追って書いていこうと思います。
白い鳩、アメとラグは今年生まれて今3か月過ぎくらいの兄弟です。
今日この二羽を飛ばしたエピソードを書きます。
まず、私がやっている鳩の飛ばし方、移動鳩のことををざっと説明します。
通常レース鳩・伝書鳩(カワラバトという種に属する)は、放鳥した場所から鳩舎(自分の住む鳩小屋)に向かって一直線に帰ります。
これは帰巣本能といって本来すべての鳩が持っている性質です。
才能のある鳩は知らない場所から1000キロを飛んで帰ってきます。
これに対して私が行っているフライトは、鳩を放すとその場の上空を飛び、またその場所に降りてこさせるというスタイルで、これを移動鳩、移動鳩舎(厳密にいうと戦中に使われた移動鳩の定義は鳩舎ごと移動して、さらにそこからまた移動した先で放たれ鳩舎に戻ってくるもの)、海外ではレジャー的にやっている人たちはポータブルロフトと呼んでいるようです。
この方法だとインコのスポーツフライト同様、連れて行った先で旋回する鳩の姿を楽しんで一緒に帰ってくることができます。
さて、今日はしまった!と思うようなハプニングがありました。
いつものように鳩をキャリーから出した後に、なんと東の空にカラスと鷹が喧嘩をしていて、だんだんに追われた鷹がこっちに逃げてきます。
鷹が私の足元にいる鳩を襲うことはまずなく、ましてその鷹は、今カラスから逃げてきたところです。
しかし私がしまったと思ったのは、出した鳩をもうキャリーに戻せない状況になっていたためです。
どういうことかというと、一週間ほど前に別の場所で飛ばしている時に鷹に襲われ2羽を見失い、後しばらくしてラグだけ帰ってきました。
翌日早朝から日暮れまでその場所をメインに何度かよそを見に行ったりしながらずっと待っていたけど帰ってこず、3日目の午後に、今日飛ばしたグランドで再会することができました。
基本は見失った場所で待つことですが、鷹が潜んでいる場所に戻れなかったのだろうと思い、3日目は過去に飛ばしたことのある場所をまわることにしましたが、その際、お腹を空かして彷徨っているんだろうと思いその場所、場所に大量の餌を巻きました。
そして今日その餌がまだグランドに残っていることも気付かず、ちょうどその場所で鳩をキャリーから出してしまいました。
鳩には昼に家で少しは餌を食べさせてましたが、夢中でグランドの餌を食べ出したので、この間に鷹は体勢を立て直し、鳩が私から離れる隙を狙って待ってるでしょう。
ラグはわりと懐きますがそれでも他のことに夢中なときは手に乗ってきません。
アメは私とはもっとクールな関係で、付かず離れずという感じです。
餌を食べ終わると今度は2羽で飛び立つことが予測できます。
ラグの方だけでもなんとかキャリーに戻そうかとも思いましたが、数日前の前例があるだけにアメを一羽にする方がリスクが高いかと思いやめました。
鷹は北側の山頂に飛んで行ったので私はグランドの南側の隅の方へ移動し、わざと彼らから離れて待って、食べ終わったら私の肩に飛んで来てくれることをに望みをかけてみましたが、案の定そのまま飛び立ってしまいました。
しかし、鳩も鷹が潜んでいるのを見ていたのか私の方へ向かって飛んで上で一度旋回すると一直線に南に飛んで行き、そのまま消えてしまいました。
通常は一直線にどこかに行くことはなく、その場所付近を旋回して降りてきます。
ま、鷹と反対方向に行ったので大丈夫かと思いながら待ちました。だんだん日が暮れてきて今日は帰ってこないか諦めかけていました。
私の後ろの山で鷹が待っているとしたら帰りたくて帰れないかも知れません。
3、40分経ったでしょうか、明日からまた捜索かと覚悟を決めかけたときに夕暮れの空を翻って帰ってきてくれました。
追記:書いている間に日付が変わってしまいました。