仕事が忙しく現在休止中ですが、立ってご希望の方はご一報ください
形式
オンラインによる対面授業。基本は個人レッスン。同時開始の場合は友人同士など複数人も可。
目標
インコのフリーフライトを実現し、安全に継続すること
学習内容
インコの訓練とフリーフライトの実践に必要な科学的知識と合理的なマニュアル
- インコの能力
(飛行技術、スタミナ、ナビゲーション、敵の認識と回避..)
- トレーナー=飼い主によるインコのサポート
(インコの訓練、場所選び、ロストへの対処、猛禽類への知識と対処、メンタルケア..)
- インコとトレーナーの信頼関係の維持
(逃げない鳥を作る、呼び戻し、鳥をポジティブに動かす)
など
進行方法・期間
随時受講開始可能・期限なし
トータル13~15時間。各個人のペースで必須項目すべてを学習する。
1コマ1時間半~2時間とし、毎回、各授業ごとに講師と生徒の都合の合う日時を予約。基本は夜10時まで可。
期限を設けず進行ペースは各自の自由。週1コマ、2コマ、隔週、不規則など。
授業形態
- 飼い主が各自のインコをフリーフライト訓練・サポートするためのメソッドを学ぶためのもの
- 講師対生徒のオンライン授業であり、生徒のインコに対してオンラインで訓練を施すものではない
- 授業では生徒側、講師側ともにインコを用いての解説やトレーニングはしない (参考映像を用いる)
- 授業内容はフリーフライトの基本メソッドであり、生徒各自のインコのコンディションやトレーニングのペースに沿って進行するものではない (できる範囲でのアドバイスは可能)
当コースの特徴
インコの安全を最優先
特にリスクマネージメントのための知識に多く時間を割き、安全に継続可能なフリーフライトを目指す
リスクを想定せず単に ”飼い主から逃げない鳥” に躾けるというだけの訓練が、インコのフリーフライトによるロスト多発の原因となっている
強制的なフライトをせずインコの自主性を重視する
いわゆるサーカス動物のような主従関係ではなく、鳥が喜んで飛び、人と共に楽しむためのフライトを実現する
減量メソッドを用いない
同上、トレーニングもフリーフライトも強制ではなくインコが意欲的に行う方法をとる
自立した鳥を作る
野鳥同様にインコが自らの判断により敵や障害を回避し、安全に帰ってこれるスキルを身に付けさせる
トレーニングにハーネスを使わない
体・意識ともに制限を与えずに、当コースの基本的なメソッドである、野鳥が巣立ち自立していくための学習になぞらえた段階的な訓練を施すため
ハーネスによる心身の拘束の影響は大きく、学びを遅らせ自立への遠回りになると考える
小型インコと大型インコの違いを重視
インコの習性の違いはフリーフライトの安全性に大きく影響するため、訓練法や場所選びも変える必要がある
フリーフライトにおいては大型の鳥の方が敵が少なく扱い安いため、トレーナーに必要な知識は概ね ”小は大を兼ねる” と言える
これを重視せずにすべての種を同等に扱うと、ロストや猛禽類に捕食されるリスクが必然的に高まる
日本の環境、事情に合わせる
場所選びや野鳥の知識など
フリーフライトをマスターするメリット
鳥にとってのメリット
- ストレスがなく退屈しない生活
- 心身の発達・健康 (海外では飛ばない鳥の心身の問題が報告され始めている)
- 事故やロストなど日常のあらゆる状況で、室内飼いのインコよりも安全性が高まる
- 飼い主との絆が深まる
- 災害を生き抜く力を身に付ける
人にとってのメリット
- 愛鳥との絆が深まる
- 鳥・自然に対する理解と敬愛が深まる
- 心身ともに健康的
- 心の充実・喜び・誇り・新しい人生観
主なリスクと課題
- ロスト
- 捕食者(猛禽類)
フリーフライトをマスターする難しさ
- 室内から野外 = ノーリスクから無限のリスク→ 中間的な練習場所がない
- フリーフライト人口が少ない→ 信頼できる実践的な情報が少ない
- インコ各種の生態研究がほとんどない→ フリーフライトに活かせる情報が少ない
- インコの種類・個体・環境により千差万別→ 自分の鳥に当てはまらない情報が多い
フリーフライト実現への近道
飼い主がフリーフライトを知る必要がある
↓
最初は簡単にマスターできる鳥を訓練する
◇
フリーフライトを簡単にマスターできる鳥の条件
- 訓練開始適齢期 羽が開ききる前の健康な幼鳥 (懐かせるため。本格的なトレーニングは一人餌になってからで良い)
- 種類 大型インコ・白色オウム 、それに準ずる、体が大きい・声が大きい・色が目立つ・よく懐く種類
- 健康な純血種
すでに成鳥の場合
フリーフライトをマスターできる可能性の高い鳥
- 若いうちから室内をよく飛んで育った
- 窓やベランダからよく外を見て生活してきた
- トレーナーとの良好な関係
- 芸や躾など何らかのトレーニングの経験がある
フリーフライトに適さない鳥(長いトレーニング時間を要する、もしくは不可能)
- 成長期にクリッピングされていた・飛ぶことを学ばなかった
- 日常的にほとんど飛んでいない
- トレーナーと良好な関係を築けない
- 極端に臆病
- 不健康
条件の不利な鳥にフリーフライトをマスターさせたい場合
トレーニング適齢期が大きく過ぎている、その他、不利な条件の鳥を訓練したい場合は、先に簡単にマスターできる鳥でトレーナーがフリーフライトの経験を積み、感覚を掴んだ後に難しい鳥の訓練に挑むのが望ましい。
インコの種類別の比較
比較的マスターしやすい種類
コンゴウインコ オウム(Cockatoo)
+対猛禽類に強いスキルを持つ
+よく懐きコントロールしやすい
+声が大きい
+色が目立つ
+大きさが目立つ
アマゾン系
+対猛禽類に強いスキルを持つ
+よく懐きコントロールしやすい
-声が小さい
-樹木に紛れると保護色になって探しにくい
コガネメキシコインコ
+色が目立つ
+ウロコインコほど臆病でない
+よく懐く
+声が比較的よく響く
オキナインコ
+よく懐く
+コントロールしやすい
+声が比較的よく響く
+比較的広い環境に適応できる
-樹木に紛れると保護色で探しにくい
ウロコインコ
+よく懐く
+比較的コントロールしやすい
-臆病・場所が限定される
-声が小さい
-樹木に紛れると保護色で探しにくい
シロハラインコ
+よく懐く
+コントロールしやすい
+声が比較的よく響く
ローリー
+よく懐く
+コントロールしやすい
+声が比較的よく響く
※ただし安全面において、いずれの種にも言えるが、小型種はとくに複数でフライトさせることが望ましい
フリーフライトをマスターしにくい鳥
ワカケホンセイインコ
-人よりも他の鳥同士に懐くことが多く、その場合はコントロールが難しい
-極度に臆病
-樹木に紛れると保護色で探しにくい
オカメインコ
-コントロールが難しくロストのリスクが高い
-声が小さい
-極度に臆病
-レジャー型フライトは未確認
セキセイインコ
– レジャー型フライトの成功例が確認できない
– ロストと捕食されるリスクが高いため環境も限定され、多数での群れを作る必要があると思われる
※信頼のおけるインコの種別のフリーフライトのデータは非常に少なく、未確認な種類が多い。
フリーフライト・トレーニング開始の適齢期
羽が生えそろう前
生後3ヶ月齢までが鳥の生涯で最も重要
野鳥が心身を発達させ、巣立ちから自立までの必要なことを練習、学習する期間
この期間の学習が最も早く、この期間を逃すと一生学習できない、または長い時間を要する
ことがある。
主にオウムやアマゾン系インコ、コンゴウインコでは、すでに10歳を越えていた鳥や、数年間ケージの中だけで過ごしてきた鳥を時間を掛けてトレーニングをしてフリーフライトを成功させたという例もあるが、猛禽類と対峙するスキルについては不明。
このコースの開講にあたって
以前からフリーフライトのための躾け、訓練方法をぜひ教えてほしいという熱心なリクエストをいただき、お待たせしておりました。
半年以上ほぼ毎日マニュアル作りに取り組みながらも、それぞれ鳥と接する経験や知識の違う人たち、誰にでも分かりやすくと留意し整理しておりますと思いのほか時間がかかってしまいました。
この項目に説明してあるように、安全なフリーフライトを実現するためには押さえるべきポイントがたくさんあり、それを誤ると数秒のうちに鳥が命を落としてしまいかねません。
よってオンラインでの対面授業にというかたちで、一つ一つの項目に沿って解説し、受講者の理解を確認しながら進めていく方針です。
お申込み・お問い合わせ
このサイトのお問い合わせ欄よりお願い致します。
なお営業メールなどもたくさん来ますので、タイトルに分かりやすく「フリーフライト」という言葉を入れてください。
またメールアドレスを記入するときによくご確認ください。こちらからの返事が来ない場合は誤りの可能性があるので、再度メールをお願い致します。
みなさまの愛鳥の幸せに繋がる、良いご縁となることを願っております。
このホームページ内のすべてのコンテンツにおいて、スクリーンショットを含む転載、それに類似する行為を一切禁止します。